海底火山噴火による軽石の影響 | 沖縄 青の洞窟情報サイト
海底火山噴火による軽石の影響小笠原諸島の海底火山の噴火によりる軽石
海底火山噴火による軽石の影響
小笠原諸島の海底火山「福徳岡ノ場(ふくとくおかのば)」の噴火で生まれた軽石が、沖縄の沿岸に大量に押し寄せており深刻な影響が出ています。
今回の噴火は有人島から離れた海底火山の噴火であったことから、噴火時にはあまり大きく報道がされませんでしたが、日本国内の火山噴火としては戦後最大級の規模であると言われています。
沖縄では、この軽石が漂着し埋め尽くされた海岸も報告されており、青の洞窟がある真栄田岬も例外ではなく影響を受けています。また、その他のダイビングやシュノーケルポイントも深刻な影響が出ている場所があるようです。
この軽石は、海に浮いた状態で移動していることから、大量の軽石が漂着していても翌日にはなくなっていたり、その逆に数時間のうちに軽石に埋め尽くされてしまうようなケースもあるそうです。
風向きや潮の流れにより軽石が移動していることから、事前に軽石の影響を判断しずらい状態となっています。
多少の軽石が浮いている状態であっても、シュノーケルやダイビングは開催できる場合もあるようですが、大量の軽石が浮遊している場合はマリンスポーツが楽しめる状況ではありません。
各地のビーチでは、軽石の影響により遊泳を禁止している場所もあるようです。真栄田岬に関しましても、今後は軽石の影響で遊泳が制限されることも考えられます。
また、ボートなどは海水を利用してエンジンを冷却していることから、ダイビングボートや離島を結ぶ船舶も軽石の影響で出航ができない等の影響が出ています。
過去に例が無いことから、今後の見通しを立てることが難しい状況です。沖縄でマリンスポーツや船舶を利用する場合には、最新の軽石の状況や影響を確認して出かけるようにしましょう。
2022年5月:追記
沖縄の海に大量に押し寄せていた軽石ですが、現在は一部のビーチなどでは軽石が漂着しているものの、マリンレジャーには殆ど影響が無い状態となっているようです。
また、福徳岡ノ場の噴火も現在は落ち着いていることから、軽石の漂着は徐々に少なくなっていくと思われます。
沖縄県は軽石の撤去作業を進めており、今年12月に回収を完了する見通しを示していることからも、軽石による影響は次第に収束していくと予想されます。
沖縄に来られる際には、多少の軽石が残っている場所もあるようですが、大きな影響は無い状態となっていますのでご安心ください。